BSA(Bovine Serum Albumin;ウシ血清アルブミン;フラクションV): 研究の用途
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Central Link株式会社
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ウシ血清アルブミンは、フラクションVとも呼ばれ、タンパク質研究において欠かせない重要な役割を果たすタンパク質です。この記事では、ウシ血清アルブミンについての基本的な情報を提供し、その幅広い用途と研究への価値に焦点を当てます。
BSAとは?
ウシから得られる血清アルブミンで、このタンパク質は研究実験においてタンパク質の標準溶液に用いられます。
BSAの特徴
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化学構造: アミノ酸から構成されるタンパク質で、分子量約66.5 kDaを持ちます。この水溶性タンパク質は、生体内で多くの重要な生理学的役割を果たします。
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生理学的役割: 血漿の浸透圧を維持し、細胞外液の体積を調整するなど、生体内で多くの生理学的役割を担当しています。さらに、薬物や代謝産物の運搬にも重要です。
BSAの研究での用途
1. ELISA (Enzyme-Linked Immunosorbent Assay) での利用:
- ELISAは抗体に基づく感作性アッセイで、疾患診断やタンパク質検出に幅広く使用されています。BSAはELISAプレートのブロッカーとして利用され、非特異的結合を減少させ、特異的な相互作用を促進します。これにより、信頼性の高い結果が得られます。
2. ウェスタンブロッティング(Western Blotting):
- ウェスタンブロットはタンパク質の分析に使用され、BSAは一次抗体反応中のブロッカーとしての役割を果たします。BSAは高純度で安定性があり、不要な非特異的結合を最小限に抑え、特異的な抗体結合を確保します。
3. 免疫染色:
- 免疫染色はタンパク質の局在や発現を視覚的に評価するために使用されます。BSAは免疫染色実験中のブロッカーとして使用され、非特異的結合を最小限に抑え、抗体の特異的結合を強調します。
4. タンパク質の安定化:
- BSAはタンパク質の安定化に役立ちます。特に、実験サンプル内のタンパク質が不安定な場合、BSAを添加することでタンパク質の質と活性を保つことができます。
5. DNA消化のサポート:
- 制限消化の際、BSAは酵素を安定化し、酵素が容器に付着するのを防ぎます。BSAは他の酵素に影響を与えず、DNA消化プロセスを効率化します。
6. タンパク質の定量:
- BSAはタンパク質定量のスタンダードとして使用され、未知のタンパク質を定量するのに役立ちます。ブラッドフォードのタンパク質アッセイなどで利用され、シグナルを増幅させる役割を果たします。
BSAの優れた特性と多くの利用法により、生化学の分野で不可欠なタンパク質として重要視されています。また、その安価で大量入手可能な特性から、多くの研究実験で幅広く利用されています。
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