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BSA(ウシ血清アルブミン、フラクションV)の化学的・生化学的特性

 

Bovine

 

BSA(Bovine Serum Albumin)は、ウシの血液から得られるタンパク質で、その多様な化学的・生化学的特性によって科学研究や実験において不可欠な存在となっています。BSAの特性について詳しく見てみましょう。

 

1. 分子構造

  • BSAの構造は583個のアミノ酸残基からなる単一のポリペプチド鎖で糖鎖を持ちません。またBSAの分子量は約66.5 kDaです。

 

2. 等電点

  • BSAは25°Cの水中での等電点が約4.7で、中性からわずかに酸性の範囲で電荷を中和します。

 

3. 吸収スペクトル

  • BSAは279 nmでのモル吸光係数が43,824 M−1cm−1という吸光スペクトルを持っており、分光光度計において検出や定量に使用されます。

 

4. 分子サイズと形状

  • BSAは約3.48 nmのStokes半径を持ち、3次元的な楕円球の形状をしています。この特性は、タンパク質と相互作用する際の空間構造に影響を与えます。

 

5. 化学的安定性

  • BSAは非常に安定なタンパク質で、熱や化学的ストレスに対して耐性を示します。そのため、実験室での実験において信頼性のある結果を提供します。

 

6. アプリケーション

  • BSAはELISA(酵素連結免疫吸収法)、ウェスタンブロッティング、免疫染色など、生化学および免疫学の実験で幅広く使用されています。特に、BSAはブロッカータンパク質として非特異的な結合を防ぎ、感度を向上させる役割を果たします。

  • 制限消化において、BSAは酵素の安定化に役立ち、酵素が容器に付着するのを抑制します。

  • タンパク質の定量において、未知のタンパク質と既知のBSAを比較して使用され、アッセイの信頼性を向上させます。

 

まとめ

BSAはその化学的・生化学的特性により、科学研究および実験において重要な役割を果たすタンパク質です。その安定性、多機能性、信頼性から、BSAは生化学の分野で広く利用され、実験の成功に貢献しています。

 

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