FBS(Fetal Bovine Serum;ウシ胎児血清)とは何か?その成分と利用理由
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Central Link株式会社
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FBS(Fetal Bovine Serum)は細胞培養に欠かせない重要な材料で、その正体や利用理由について知っておくことは研究者にとって重要です。この記事では、FBSの基本的な情報について解説します。
1. FBSとは何か?:
- 正式名称: Fetal Bovine Serum(FBS;ウシ胎児血清)
- 背景: 免疫応答が働く前のウシ胎児血清は、γグロブリンの量が少なく、細胞増殖に影響を与えにくいため、培地への添加剤として広く使用されています。
2. FBSの主な産地:
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アメリカ
- カナダ
- メキシコ
- 他
3. FBSの成分:
- 必要な成分:
- ホルモン類
- 脂質類
- 細胞成長因子
- 未知の栄養素・因子
- 影響を与える成分:
- 補体系
- エンドトキシンなどの毒素
- 緩衝能への影響: FBSの存在が培地の緩衝能に影響を及ぼすこともある。
4. FBSの供給に関する課題:
- 価格の変動: ウシ胎児の供給量が一定しておらず、価格の変動が起きることがある。
5. BSA(Bovine Serum Albumin)との違い:
- BSAはウシ血清アルブミンであり、FBSとは異なる物質である。
まとめ:
FBSは細胞培養の不可欠な部分であり、ウシ胎児から得られる血清です。その成分と背後にある理由を理解することは、研究者にとって重要です。しかし、供給に関する課題にも注意が必要です。
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