FBS(ウシ胎児血清)とBSE(牛海綿状脳症):安全性と品質に関する情報
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Central Link株式会社
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ウシ胎児血清(FBS)は細胞培養や研究で重要な役割を果たしますが、その品質と安全性はBSE(牛海綿状脳症)との関連性によって影響を受けます。このブログでは、FBSとBSEの関係について詳しく説明します。
FBSとは何か:
- FBSは、ウシの胎児血液から得られる重要な細胞培養補助剤です。多くの細胞培養アプリケーションで使用され、細胞の増殖と維持に必要な成長因子や栄養素を提供します。
BSE(牛海綿状脳症:Bovine Spongiform Encephalopathy)とは何か:
- BSEはウシの脳に空洞ができ、スポンジ(海綿)状になる感染症(プリオン病)です。現状では感染した牛への確立した治療法は存在しません。
BSEとFBSの関連性:
- BSEの発生は、ウシ由来の製品への品質リスクを高めました。FBSもその一つで、BSEのリスクが懸念されます。
FBSの安全性への取り組み:
- 製造プロセスにおいてBSE感染リスクを最小限に抑えるための厳格な対策が取られています。またBSEに関して国際獣疫事務局によって各国又はその一部地域の状況を評価し、「無視できるリスク」に認定された地域は、バイオセイフティリスクが低いと評価されています。
品質管理:
以下のような品質/分析試験を実施しています。試験内容は製品によって異なり、下記以外の品質試験についてもカスタムにてご相談を承ります。
- エンドトキシン(LAL試験またはEPに準拠)
- ヘモグロビン
- 無菌テスト(USP, EPに準拠)
- 細菌及び真菌
- マイコプラズマ(FDAのPoints to ConsiderまたはEPに準拠)
- 生化学アッセイ
- 電気泳動
- ウイルステスト(米国FDA 9 CFR 113.5またはEMEAに準拠)
・Bluetongue(ブルータング)
・Bovine Adenovirus(ウシアデノウイルス)
・Bovine Parvovirus(ウシパルボウイルス)
・Bovine Respiratory Syncytial Virus(ウシRSウイルス)
・Bovine Viral Diarrhea Virus(ウシウイルス性下痢ウイルス)
・Rabies(狂犬病)
・Reovirus(レオウイルス)
・Cytopathogenic Agents(IBR)
・Hemadsorbing Agents(P13)
信頼性のあるFBS供給源:
- FBSの安全性を確保するためには、信頼性のあるサプライヤーからの購入が重要です。信頼性のあるサプライヤーからのFBSを選びましょう。
まとめ:
BSEとFBSの関連性は、FBSの安全性と品質に関して慎重な検討が必要であることを示しています。安全性を確保し、信頼性のある供給源からFBSを入手することが、研究や細胞培養における成功の鍵です。
Central Link株式会社では、FBSなどの動物血清からBSAなどの精製品、
ヒト血液などの生体試料をご案内しております。
バイオ製品をお探しの際はぜひご相談ください。