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抗体の機能と多様性: 免疫系の要となる働き

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抗体は免疫系の重要な構成要素であり、異物に対する防御機能を担っています。本記事では、抗体の主な機能とその多様性に焦点を当てて解説します。

 

セクション 1: 抗体の三大機能

 

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1.中和作用:


    • 異物に結合し、その中和作用によって外来の病原体や毒素を無力化する。
    • 血液や粘膜中に分泌され、異物を無力化して感染の拡大を防ぐ。

 

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2.補体系の活性化:


    • 抗体は補体系を活性化し、バクテリアの細胞壁に穴を開けて殺傷する。
    • 補体系の働きによって感染症の制御に寄与。

 

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3.オプソニン化:


    • 抗体は貪食細胞による食作用を促進するオプソニン化を行う。
    • 異物表面に抗体が結合することで、貪食細胞が異物を効率的に摂取。

 

セクション 2: 免疫の4大キーワードと抗体

 

1.特異性:

    • 一つの抗体は一つの抗原しか認識できず、特定の異物に特異的に結合する。
    • B細胞は数百万種類以上の抗原に対処できるように抗体を多様に生成している。

 

2.多様性:

    • 抗体は遺伝子再編成により多様性を持つ。数千万から数億種類のB細胞が異なる抗体を産生可能。
    • さまざまな抗原に対処するための豊富な免疫応答メカニズムを有している。

 

3.免疫記憶:

    • 一度感染した抗原に対して再発しないための免疫記憶が形成される。
    • 記憶B細胞が長期的に留まり、再感染に備える。

 

4.免疫寛容:

    • 免疫系は自己抗原に対して攻撃しない仕組みを持つ(自己寛容)。
    • 自己抗原に反応するB細胞を不活化する除去機構を有する。

 

まとめ :

抗体は免疫系の要として、中和作用、補体系の活性化、オプソニン化といった多彩な機能を果たします。抗体の特異性、多様性、免疫記憶、免疫寛容は、効果的で正確な免疫応答を可能にしています。

 

 

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